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最終更新: 4月4日
この世の中で最も長生きした
フランス人女性ジャンヌ・カルマンさんは
122歳まで元気でしたが、
大好きだったチョコレートと
赤ワインは120歳になっても
欠かした日はなかったといいます。
どちらも抗酸化作用のある
ポリフェノールが豊富に含まれ、
健康長寿に効果があるといわれています。
東京薬科大の井上英史教授は
線虫という生き物を使って、
チョコレートの成分が健康長寿を
もたらす可能性を明らかにしました。
井上教授がカカオ豆から抽出した
「プロシアニジン」という
ポリフェノール成分をえさに
混ぜて線虫に与えたところ、
酸化ストレスが抑えられ
線虫の平均寿命が延びたのです。
人間の場合、酸化ストレスは動脈硬化、
糖尿病、がんなどの病気の引き金になります。
晩年までチョコレートを食べ続けた
カルマンさんは、「長生きの秘訣は何ですか」と
尋ねられるたびに、
「病気をしないこと」と答えていました。
その理由は毎日食べていた
チョコレートに潜んでいたのかもしれません。
スウェーデンのカロリンスカ研究所の
ラーソン博士らは、45~79歳の
スウェーデン人男性3万7103人を
約10年間追跡調査しました。
その結果、チョコレートの消費量が
最も多かった男性群は、
チョコレートを全く消費していなかった
男性群に比べて脳卒中の危険度が
17%も低下していたのです。
さらに分析すると、チョコレートの
消費量が50グラム増えるごとに
脳卒中危険度は14%低下。
ただし、砂糖たっぷりの
甘いチョコレートをたくさん食べると
体重が増え、糖尿病にかかりやすく
なったりするのでお勧めできません。
いち推しの食べ方は、
カカオ80%以上のダークチョコレート
1日30~50グラムを食事の20分前に
ゆっくりかんで食べるというものです。
食前にダークチョコレートを食べると
血糖値上昇を抑える効果もあります。
「食事の前にゆっくり」には
満腹中枢を刺激する狙いもあり、
食べすぎの抑止にもなります。