母親の栄養状態が、子供に大きな影響をもたらす。
20代女性の5人に1人が痩せと判定されるなど、若年女性の痩せ願望、痩せすぎが、問題となっています。この若年女性の痩せ問題に関する話題を一つ紹介していきます。
糖尿病などの代謝性疾患と呼ばれる病気は、遺伝的な要因と環境的な因子が複雑に関わりあって発祥します。
特に環境的な要因による影響は、その環境因子が取り除かれた後でも、細胞内に記憶され、その後長期的に影響を及ぼしつづけることが知られています。
この現象は『メタボリックメモリー』と呼ばれており、そのなかでもっともよく知られている現象の一つに、母体の栄養状態によるものが挙げられます。
たとえば、1900年代初頭にイギリスのある地域で生まれ、出生児および出生一年後の体重の記録が残されていた人びとを対象として、
成人期における死亡率を調査した研究があります。(Barker,D.J.et al.Lancet.2:577-580,1989.)
この研究では、出生児体重が低く、出生一年後の体重が8.2kg以下だった人たちでは、
同じく出生一年後の体重が12.3kg以上の人たちと比べて、成人期における
虚血性心疾患(心筋梗塞に大別される)による死亡率が約3倍に上昇することが示されています。
同様な事例として、オランダの飢餓事件が挙げられます。
第2次世界大戦末期の1944年にドイツ軍に占領されていたオランダ領内に連合国軍が侵攻していった。
その連合国軍を支持するオランダ政府に対する報復として、ドイツ軍はオランダに運び込まれる食糧を封鎖しました。
さらにこの年の冬には記録的な寒波がオランダを襲ったため運河も凍りつき、食糧封鎖解除後も船舶による食糧輸送が不可能となったままであった。
その結果、オランダは深刻な飢饉に陥ったが、この時期に妊娠していた母親から生まれた子供は、成人になってから糖尿病や冠動脈疾患などの生活習慣病の頻度が高いことが明らかとなっています。(Roseboom,T.et al.Early Hum.Dev.82:485-491,2006.)
これらの研究結果から、私たちの生体内では胎生期や新生児期の栄養環境が何らかの形で記憶され、将来の代謝性疾患の罹患性に影響を及ぼすという考え(Developmental Origins
of Health and Disease,DOHaD)が提唱されています。
日本では20代女性の多くが『痩せ』と判定されるような状況になっており、このことは、低出生体重児の増加、さらには将来日本の生活習慣病の罹患率の上昇につながるのではないかと危惧されています。 また違う、研究者が書かれた文献によると
出生児に、低体重、未熟児で生まれた赤ちゃんは、インスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなる。)、レプチン抵抗性(食欲を抑えるホルモンの低下)になり肥満になりやすい。
糖尿病や心臓病にかかるリスクも高くなると書かれています。
帝王切開で生まれた赤ちゃんは腸内の善玉菌が少ないため太りやすい、また深刻な病気を発症しやすくなる。アレルギー、喘息、炎症性腸疾患、セリアック病、1型糖尿病、自己免疫疾患のリスクが高いことがわかっています。
人工乳だけで育った赤ちゃんと母乳で育った赤ちゃんでも腸内細菌が変わってくる。 母乳が良い腸内細菌をつくります。 WHO(世界保健機構)は赤ちゃんは6カ月ごろまで、母乳で育てることを推奨しています。 これらは、母親の栄養状態、食生活が大きな影響を及ぼすということです。
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