
2013年に『カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル』が、ある研究結果を明確な事実として報告した。
幼児の腸内フローラの乱れは、アレルギーやぜん息、がんなどのさまざまな炎症や免疫疾患と関係があるというのだ。
この研究をおこなった、科学者たちは、新生児が、自然分娩で生まれたか、帝王切開で生まれたかと、母乳と人工栄養のどちらで育ったかが大きな影響力を持つと強調し、そのため腸内フローラを『健康と病気に多様な役割』を持つ『スーパー器官』と呼んでいる。
その研究に関連して、コロラド大学ボルダー校ナイト研究所のロブ・ナイト博士が次のようにコメントしている。
『帝王切開で生まれた子供や人工栄養で育った子どもは、後にさまざまな症状のリスクが増えるかもしれない。どちらの要因も、子どもが健康でも腸内フローラを変化させてしまうもので、これがリスク増加のメカニズムかもしれない』
ニューヨーク大学のマイクロバイオーム・プログラムを監督するブレイザー博士は、現在アメリカで生まれる新生児の三分の一は帝王切開で、1996年から50%も増えていると指摘する。
この傾向が続けば、2020年までにはアメリカで生まれる新生児の半分が帝王切開ということになるだろう。ブレイザー博士は、次のような事実を述べている。
『細菌にどんな名前をつけようが重要ではない。もっと大事なことは、帝王切開で生まれた子どもが持つ細菌は、長年にわたる人類の進化の歴史が選んでこなかった細菌だということである』
膣を通って生まれる場合に対し、腹部から生まれる場合の健康について、衝撃的な統計結果が得られている。帝王切開で生まれた場合に発生しうることを少し見ていただきたい。
・アレルギーのリスクが五倍に増加した。
・ADHD(注意欠陥多動性障害)のリスクが三倍に増加した。
・自閉症のリスクが二倍に増加した。
・セリアック病のリスクが八〇%増加した。
・成人になってからの肥満のリスクが五〇%増加した(肥満のは認知症のリスクに直結する)。
・一型糖尿病のリスクが七〇%増加した(糖尿病は認知症のリスクを二倍超にする)。 しかし、これらも食事によって腸内フローラを良くする事で改善されると書いてあります。 食事がいかに重要かということです。口にする食べ物、飲み物も意識しましょう。
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