この世の中で最も長生きした フランス人女性ジャンヌ・カルマンさんは 122歳まで元気でしたが、 大好きだったチョコレートと 赤ワインは120歳になっても 欠かした日はなかったといいます。 どちらも抗酸化作用のある ポリフェノールが豊富に含まれ、 健康長寿に効果があるといわれています。 東京薬科大の井上英史教授は 線虫という生き物を使って、 チョコレートの成分が健康長寿を もたらす可能性を明らかにしました。 井上教授がカカオ豆から抽出した 「プロシアニジン」という ポリフェノール成分をえさに 混ぜて線虫に与えたところ、 酸化ストレスが抑えられ 線虫の平均寿命が延びたのです。 人間の場合、酸化ストレスは動脈硬化、 糖尿病、がんなどの病気の引き金になります。 晩年までチョコレートを食べ続けた カルマンさんは、「長生きの秘訣は何ですか」と 尋ねられるたびに、 「病気をしないこと」と答えていました。 その理由は毎日食べていた チョコレートに潜んでいたのかもしれません。 スウェーデンのカロリンスカ研究所の ラーソン博士らは、45~79歳の スウェーデン人男性3万7103人を 約10年間追跡調査しました。 その結果、チョコレートの消費量が 最も多かった男性群は、 チョコレートを全く消費していなかった 男性群に比べて脳卒中の危険度が 17%も低下していたのです。 さらに分析すると、チョコレートの 消費量が50グラム増えるごとに 脳卒中危険度は14%低下。 ただし、砂糖たっぷりの 甘いチョコレートをたくさん食べると 体重が増え、糖尿病にかかりやすく なったりするのでお勧めできません。 いち推しの食べ方は、 カカオ80%以上のダークチョコレート 1日30~50グラムを食事の20分前に ゆっくりかんで食べるというものです。 食前にダークチョコレートを食べると 血糖値上昇を抑える効果もあります。 「食事の前にゆっくり」には 満腹中枢を刺激する狙いもあり、 食べすぎの抑止にもなります。
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