がんと糖尿病、がんと脂肪には、密接な関係がある。
糖尿病になったり、肥満になったりすると、がんになるリスクが上がってしまいます。
糖尿病、肥満の最大の原因は、糖質です。
国際がん研究機関(IARC)が、平均年齢62〜63歳の4万人強を対象に行った調査によると、腹囲が11cm増えるごとに、肥満関連のがんのリスクが13%上昇することがわかったそうです。
日本でも、日本糖尿病学会と日本癌学会による調査で、糖尿病患者は、がんの発症リスクが約1.2倍になることが明らかになっています。
なぜ、糖尿病や肥満(脂肪)が、がんになるリスクを高めるのか。
ポイントは内臓脂肪です。
内臓脂肪には、インスリンに対する体の反応を低下させる働きがあります。
内臓脂肪が多く人は、少ない人に比べて血糖値が下がりにくいです。
また糖尿病の人もインスリンの効きめが悪くなります。
すると体は、血糖値を下げるため、より多くのインスリンを分泌しようと頑張ってしまい、体内のインスリン濃度が高くなります。
インスリンの濃度が高い状態が続くと
がん細胞が生き残ったり増殖したりしやすくなってしまいます。
さらに、内臓脂肪が増えすぎると、がん細胞の増殖を促す悪玉ホルモン『IL-6』が分泌されます。
日本癌学会の発表によると、『最近報告された英国人524万人を対象にした追跡調査では、22種類のがんのうち17種類のがんは肥満するほど増える』とされています。
とくに大腸がん、肝臓がん、胆嚢がん、すい臓がん、子宮がん、腎臓がんなどに影響を受けやすく、肥満が健康に及ぼす害がわかってきました。
同じく日本癌学会の発表では、がんの発生する主要な原因は、たばこ(30%)と肥満(30%)だそうです。
内臓脂肪を減らすことは、健康になるため
病気にならないために、とても重要になってきます。
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